ユーロは利上げ打止めの観測報道も、雇用統計は中立
22日の為替市場、きょうのビックイベントは米雇用統計の発表でした。
数字は注目の非農業部門雇用増加数が11.1万人と予想の15万人を下回り、一見ネガティブな数字となったことで、ドルは発表直後売りが強まった。
しかし前回分は16.7万人から20.6万人に、前々回も15.4万人から19.6万人に上方修正され、3ヵ月間の合計でみれば、増加の方が大きく、まもなくドルは買い戻され、いってこいの形に。
しかし、非農業部門雇用増加数の増加の一方で、失業率は4.6%と前回4.5%より悪化。データから小数点3位まで計算してみても、前回は4.48%、今回は4.58%とこちらは素直に悪化
傾向が窺える。また平均時給の伸びも前月比+0.2%と9月以来の低水準だった。
ECBに関する観測報道が市場に伝わったユーロは他と違う動きとなりました。
一部通信社がECB匿名関係者の言として「ECBは3月に利上げ後、当面据え置く可能性がある」、また「利上げは3月ではなく4月になる可能性もある」と伝えた。あと1回の利上げでしばらく打ち止めとの思惑を想起させるこの報を受け、ユーロが下落している。
※2月2日(金)の経済指標結果
時間 | 指標名 | 予想 | 結果 | 前回 |
06:45 | 来訪者数-12月 | N/A | -1.3% | 0.6% |
08:50 | マネタリーベース-1月(前年比) | -21.0% | -21.1% | -20.0% |
09:30 | 貿易収支-12月 | -10億AUD | -13.36億AUD | -8.97億AUD |
09:30 | 輸出-12月 | N/A | 177.81億AUD | 180.26億AUD |
09:30 | 輸入-12月 | N/A | 191.18億AUD | 188.69億AUD |
19:00 | 生産者物価指数-12月 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
19:00 | 生産者物価指数-12月(前年比) | 4.1% | 4.1% | 4.3% |
22:30 | 非農業部門雇用者数変化-1月 | 15.0万人 | 11.1万人 | 20.6万人 |
22:30 | 失業率-1月 | 4.5% | 4.6% | 4.5% |
22:30 | 平均時給-1月 | 0.3% | 0.2% | 0.4% |
22:30 | 平均時給-1月(前年比) | 4.1% | 4.0% | 4.2% |
22:30 | 週平均労働時間-1月 | 33.9 | 33.8 | 33.9 |
22:30 | 製造業雇用者数変化-1月 | -1.1万人 | -1.6万人 | -1.8万人 |
24:00 | 製造業受注-12月 | 2.0% | 2.4% | 1.2% |
24:00 | ミシガン大学消費者信頼感指数-1月(確報値) | 98.0 | 96.9 | 98.0 |