ドルに方向感のない相場
ドルに方向感のない相場の中で円高の動きは続いていた。NY時間に入って動きは緩やかになってはきたものの、円はジリ高傾向。
ドル円はサポートとなっていた120.50をブレイクすると、120.25近辺まで一時下落した。下げ渋ったものの、今度は120.50がレジスタンスとなったようで、戻しきれずにきょうの安値圏での取引が続いた。2/1の安値である120.10より下のストップを狙うか注目されたが、きょうのところは、まとまった買いも見られ、その動きは見られなかった。
G7を週末に控えて円ショートポジションの巻き返しが強まっている。ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相兼財務相)が「必ずG7で円の状況について討議するだろう」と述べた。ただ、一方で「円についてG7声明に盛り込まれるかどうか今は言う段階ではない」とも述べている。今のところは討議はするが、声明まではないといった状況か。