NY株反発で円売りの動き
きのうはNY株式市場が大幅安となったことで、リスク資産回避の動きの
連想から、円の買い戻しが強まった。きょうの株式市場の動向が注目
されたが、朝方発表になった小売売上高が弱い内容だったにもかかわらず、
反発して始まったことから、円も売りが強まった。
午後になって、株価が伸び悩むと共に、円も下げ渋ったが、そのまま安値圏
で推移した。
ドル円は120円台に戻した。朝方は弱い小売売上高の発表や、生産者物価
(PPI)もインフレの落ち着きを示す内容となったことで、119.50近辺に下落した。
ただ、119.50水準は日本の機関投資家などの実需の買いが、このところ強く
観測されており、買いも入ってリバウンドしていた。
その後株式市場の上昇で、相場全体が円売りの動きとなると、ドル円は買いが
強まり、120円台を回復、ストップを付け、120.20近辺に上昇した。
朝方、中国系の買いが119.50より下で観測されていたが、それが、NY時間に
なって、120円台で売りに回っているとの観測も出ていたが、ドル円は120円台
を維持した。
ユーロ円は162.50近辺、ポンド円も238円台を回復、豪ドル円も一時100円台を
回復した。ポンド円をはじめとした、日本の個人投資家のクロス円の買い意欲
が強かったようだ。
※5月11日(金)の経済指標結果
時間 | 指標名 | 予想 | 結果 | 前回 |
08:01 | NIESR GDP予想-4月 | N/A | 0.7% | 0.5%→0.7% |
08:50 | 外貨準備高-4月 | N/A | 9156.23億USD | 9090億USD |
20:00 | 失業率-4月 | 6.1% | 6.1% | 6.1% |
20:00 | 雇用ネット変化率-4月 | 2.0万人 | -0.52万人 | 5.49万人 |
21:30 | 生産者物価指数-4月 | 0.6% | 0.7% | 1.0% |
21:30 | 生産者物価指数-4月(コア) | 0.2% | 0.0% | 0.0% |
21:30 | 生産者物価指数-4月(前年比) | 3.1% | 3.2% | 3.2% |
21:30 | 生産者物価指数-4月(前年比/コア) | 1.8% | 1.5% | 1.7% |
21:30 | 小売売上高-4月 | 0.4% | -0.2% | 0.7%→1.0% |
21:30 | 小売売上高-4月(除自動車) | 0.5% | 0.0% | 0.8%→1.1% |
23:00 | 企業在庫-3月 | 0.3% | -0.1% | 0.3%→0.2% |