弱い中古住宅販売も、ドル下げ渋る

25日のNY為替市場、きょう発表になった中古住宅販売が弱い内容と なったことで、発表後ドル売りが優勢となった。 4月の中古住宅販売は599万件と600万件を割り込み、約4年ぶりの低水準 となった。価格は前回の水準を維持していたが、在庫は増加していた。 ただ、ドル売りが一巡すると、すぐ買い戻す動きとなった。株価が堅調に 推移したこともあって、債券市場での長期金利の下げも限定的で、 上げを維持したことから、ドルはサポートされた。 きょうの住宅指標は弱かったが、FRBの金利据え置き継続の見方に変化は 出なかったようだ。 午後になると明日からの3連休を控えて、動意薄の展開となり、動きはほぼ なかった。

※5月25日(金)の経済指標結果

時間	指標名	予想	結果	前回
08:30	東京都消費者物価指数-5月（前年比）	0.1％	0.0％	0.2％→0.1％
08:30	東京都消費者物価指数-5月（除生鮮/前年比）	0.0％	0.0％	0.0％
08:30	東京都消費者物価指数-5月（除生鮮エネ/前年比）	N/A	-0.2％	-0.2％
08:30	全国消費者物価指数-4月（前年比）	0.0％	0.0％	-0.1％
08:30	全国消費者物価指数-4月（除生鮮/前年比）	-0.1％	-0.1％	-0.3％
08:30	全国消費者物価指数-4月（除生鮮エネ/前年比）	N/A	-0.2％	-0.4％
09:00	コンファレンスボード景気先行指数-3月	N/A	0.5％	1.4％→1.5％
15:00	輸入物価指数-4月	0.5％	0.9％	0.6％
15:00	輸入物価指数-4月（前年比）	0.0％	0.5％	0.9％
15:10	GFK消費者信頼感調査-6月	6.0	7.3	5.5→5.7
17:30	GDP-1Q（速報値）	0.7％	0.7%	0.7％
17:30	GDP-1Q（前年比/速報値）	2.8％	2.9％	2.8％
17:30	個人消費-1Q（速報値）	0.6％	0.6％	1.0％
17:30	政府支出-1Q（速報値）	0.6％	0.4％	0.7％
17:30	輸出-1Q（速報値）	-0.2％	-0.6％	-0.4％
17:30	輸入-1Q（速報値）	0.0％	-0.6％	-0.2％
18:30	KOFスイス先行指数-5月	1.95	1.96	1.90
23:00	中古住宅販売件数-4月	612万件	599万件	612万件→615万件

株安・リスク回避懸念で円買い戻し

ロンドン市場では取引序盤から中盤にかけて円買いが進んだ。 ドル円は121.50台から一時121.20台に下落。ユーロ円を筆頭に クロス円も下落し、円を買い戻す動きが強まった。
東京時間午後に中国株が下げ幅を拡大したことで、市場では株安→ リスク回避→キャリー取引解消で円買いとの思惑が働いたようだ。 中国株は取引終盤に下げ幅を縮小して取引を終えたものの、 2月末の世界同時株安の際に進んだ円高のイメージが根強いことで 一旦円の買い戻しに繋がったとみられる。

※5月24日(木)の経済指標結果

時間	指標名	予想	結果	前回
	GDP価格指数-１Q（改定値）	4.0％		4.0％
07:45	貿易収支-4月	-0.13億NZD	-2.12億NZD	0.61億NZD→0.62億NZD
07:45	輸入-4月	32.8億NZD	33.9億NZD	32.7億NZD→32.6億NZD
07:45	輸出-4月	32.0億NZD	31.8億NZD	33.3億NZD→33.2億NZD
08:50	通関ベース貿易収支-4月（季調済）	8500億円	1兆278億円	1兆1231億円→1兆1193億円
09:00	コンファレンスボード景気先行指数-3月	N/A	25日に延期	1.4％
15:00	GDP-1Q（確報値）	0.5％	0.5％	0.5％
15:00	GDP-1Q（前年比/確報値）	3.6％	3.6％	3.6％
15:00	輸入-1Q（確報値）	1.7％	3.7％	1.6％
15:00	輸出-1Q（確報値）	0.1％	-1.2％	6.0％
16:15	雇用水準-1Q	370.9万人	370.8万人	369.9万人→370.0万人
16:15	失業水準-1Q（前年比）	1.7％	1.8％	1.6％
17:00	IFO景気動向-5月	108.8	108.6	108.6
17:00	IFO現況評価値-5月	113.5	112.5	113.2
17:00	IFO予想値-5月	104.5	104.8	104.3
17:30	総合事業投資-1Q（速報値）	1.9％	-1.3％	4.5％
17:30	総合事業投資-1Q（前年比/速報値）	12.8％	9.6％	13.5％
21:30	耐久財受注-4月	1.0％	0.6％	4.3％→5.0％
21:30	耐久財受注-4月（除輸送用機器）	0.6％	1.5％	1.4％→1.5％
21:30	新規失業保険申請件数	30.5万件	31.1万件	29.3万件→29.6万件
23:00	新築住宅販売件数-4月	86.0万件	98.1万件	85.8万件→84.4万件

豪ドル堅調に推移 対円での上昇サポート

豪ドルは堅調に推移、対ドルでは、一時0.8270近辺まで上昇していた。 ドル売りの動きや、豪ドル円の100円台復帰がサポートしている。 豪ドル円は東京時間の夕方に、このところ壁となっていた100円台を回復。 来月は日本のボーナスシーズンだが、それを睨んだ外貨建て投信の実需 買いへの期待が高まっているようだ。

※5月23日(水)の経済指標結果

時間	指標名	予想	結果	前回
08:50	全産業活動指数-3月	-1.4％	-1.4％	0.9％
09:30	Westpac先行指数-5月	N/A	0.2％	0.9％→0.7％
18:00	製造業受注-5月	1.0％	2.7％	-0.7％→-0.6％
18:00	製造業受注-5月（前年比）	6.9％	8.0％	4.7％→5.1％
21:30	景気先行指標指数-4月	0.4％	0.4％	0.4％

円高進行も一時的

ロンドン市場では取引序盤に円高が進んだもの、取引中盤に入ると円高が一服。 NY勢の参加前には主要通貨で様子見が強まり、こう着が続いた。 取引序盤の円高のきっかけは、本日午後に伝わった水野日銀審議委員の発言。 「3次、4次、5次の利上げについてその有無を含め、議論が更に深まることを期待」 などタカ派な発言が繰り返されたことで早出の海外勢主導で円の買い戻しが進んだ。 ドル円は121円台半ばから121円台前半に下落。ユーロ円などクロス円も下落した。

※5月21日(月)の経済指標結果

時間	指標名	予想	結果	前回
10:30	新車販売台数-4月	N/A	-1.1％	1.0％
10:30	新車販売台数-4月（前年比）	N/A	8.0％	11.2％
14:00	全国スーパー売上高-4月（前年比）	N/A	-1.0％	-1.5％
18:00	ZEW景況感調査-5月	23.0	24.0	16.5
18:00	ZEW景況感調査 現況-5月	79.0	88.0	76.9
18:00	ZEW景況感調査-5月	15.0	22.3	10.7
18:00	貿易収支-3月（季調済）	5億EUR	51億EUR	-2億EUR→5億EUR
18:00	建設支出-3月	N/A	0.9％	0.9％→1.3％
18:00	建設支出-3月（前年比）	N/A	11.4％	10.4％→11.7％
23:00	リッチモンド連銀製造業指数-5月	-6	-10	-11