明暗分けた英欧経済指標

ロンドン市場では英欧の経済指標の結果がユーロ買い、ポンド売りと両通貨の明暗を分けました。欧州各国の第4四半期GDP速報値が発表され、いずれも強い結果となりました。
ユーロドルは1.29台半ばから1.30台へと上昇。一方英消費者物価指数が予想を下回る結果となると、ポンドに売り集中へ。ポンドドルは1.95台から一気に1.94近辺へと下落。両通貨の反対方向への動きはユーロポンドが0.66台半ばから0.67レベルへと50ポイントも動いたことに端的に示されていた。
また円は全般に堅調でドル円は121円台半ばが重く121.20-30レベルへと押し下げられた。 G7後のポジション調整が基調となり、6カ国協議での北朝鮮の譲歩による地政学的リスクの軽減、ユーロ債の償還による円転需要、などさまざまな円買い材料が観測されていた。 ドルはポンドを除いた各主要通貨に対して軟調な展開となっていた。
予想から赤字幅拡大となった米貿易収支。発表後はドル売りに。しかしながら、ユーロドルが1.30midのレンジ上限を越えられなかったことから、その後のドル売りは追随するに至らなかった。今回の貿易収支の結果から、15日（木）に発表されるネット長期TICフローに注目が集まります。

※2月13日(火)の経済指標結果

時間	指標名	予想	結果	前回
06:45	生産者物価-4Q（生産高）	N/A	-0.5％	0.7％
08:50	国内企業物価指数-1月	0.0％	-0.2％	0.0％
08:50	国内企業物価指数-1月（前年比）	2.4％	2.2％	2.5％
08:50	輸出物価指数-1月	N/A	1.4％	0.2％
08:50	輸出物価指数-1月（前年比）	N/A	6.3％	2.6％
08:50	輸入物価指数-1月	N/A	2.8％	0.2％
08:50	輸入物価指数-1月（前年比）	N/A	12.2％	8.3％
09:30	NAB 企業信頼感指数-1月	N/A	7	4
09:30	NAB 企業景況感指数-1月	N/A	17	11
13:30	企業倒産件数-1月（前年比）	N/A	4.0％	-3.5％
14:00	消費者態度指数-1月	N/A	48.4	46.3
14:00	消費者態度指数-1月（一般世帯）	N/A	48.1	45.9
16:00	GDP-4Q（季調済/速報値）	0.6％	0.9％	0.6％
16:00	GDP-4Q（前年比/季調済/速報値）	3.2％	3.7％	2.8％
18:30	消費者物価指数-1月	-0.6％	-0.8％	0.6％
18:30	消費者物価指数-1月（前年比）	2.9％	2.7％	3.0％
18:30	消費者物価指数-1月（コア/前年比）	1.8％	1.6％	1.8％
18:30	小売物価指数-1月	-0.3％	-0.5％	0.8％
18:30	小売物価指数-1月（前年比	4.5％	4.2％	4.4％
18:30	小売物価指数-1月（コア/前年比）	3.8％	3.5％	3.8％
19:00	ZEW景況感調査-2月	5.0	2.9	-3.6
19:00	ZEW景況感調査-2月（現況）	66.5	70.9	70.6
19:00	ZEW景況感調査-2月	3.0	6.8	-1.8
19:00	鉱工業生産-12月	0.4％	1.0％	0.3％
19:00	鉱工業生産-12月（前年比）	2.5％	4.0％	2.7%
19:00	GDP-4Q（速報値）	0.6％	0.9％	0.5％
19:00	GDP-4Q（前年比/速報値）	3.0％	3.3％	2.7％
22:30	国際商品貿易-12月	47億CAD	50億CAD	47億CAD
22:30	貿易収支-12月	-597億USD	-612億USD	-581億USD