ドル円 ジリ高の展開 利下げ観測後退
失業保険申請件数が29.3万人と予想を下回り、先週に続いて
30万人を下回ったことから、雇用情勢の底堅さを確認、発表後、ドル買いが優勢
となった。
普段はあまり反応のない指標ではあるが、反応したところを見ると、全体の地合い
がドル買いに傾いていたようで、債券市場で長期金利も上昇、ここにきて、年内
利下げ観測が後退しているようだ。
東京時間に発表になった、1-3月のGDPが弱い内容となったこともあって、
円売りの動きも見られ、ドル円はロンドン時間から、じり高の展開となり、
NY時間の朝には121円台に上昇していた。
雇用指標発表後も買いが続き、ドル円は121.35近辺まで上昇、2月23日の
急落前の水準の完全回復を目指す動きとなった。
米系ファンドの買いも観測され、買い気は強かったものの、121.50手前までに
日本の投資家の売りオーダーも厚く観測され、121.50水準の完全回復は成らな
かったものの、今日の高値圏を維持した。
※5月17日(木)の経済指標結果
時間 | 指標名 | 予想 | 結果 | 前回 |
日銀政策金利(通常正午過ぎ発表) | 0.50% | 0.5% | 0.50% | |
08:50 | 実質GDP-1Q(速報値) | 0.7% | 0.6% | 1.3% |
08:50 | 実質GDP-1Q(前期比年率/速報値) | 2.7% | 2.4% | 5.5% |
08:50 | GDPデフレータ-1Q(速報値) | -0.4% | -0.2% | -0.5% |
10:30 | 週平均賃金-2月 | N/A | 1.1% | 0.7% |
10:30 | 週平均賃金-2月(前年比) | N/A | 3.5% | 3.2% |
13:00 | 首都圏新規マンション発売-4月 | N/A | -9.3% | -28.0% |
20:00 | 消費者物価指数-4月 | 0.3% | 0.4% | 0.8% |
20:00 | 消費者物価指数-4月(前年比) | 2.1% | 2.2% | 2.3% |
21:30 | 卸売売上高-3月 | 0.5% | 1.9% | 0.8%→1.0% |
21:30 | 新規失業保険申請件数 | 31.3万件 | 29.3万件 | 29.7万件→29.8万件 |
23:00 | 景気先行指標総合指数-4月 | 0.0% | -0.5% | 0.1% |
25:00 | フィラデルフィア連銀指数-5月 | 4.0 | 4.2 | 0.2 |