NY証券取引所取引停止措置も 依然として円キャリー解消の根強い動き
市場では欧州株が反発に転じると一時円安が進んだ。
取引序盤の円安局面でドル円は118円台半ば、ユーロ円は156円台後半まで
反発した。ただ、その後は急速に上げ幅を縮小。昼頃には東京市場終盤の
円高圏に値を戻し、ドル円、クロス円は安値圏で低迷が続いた。
昨日、今日とドル円、クロス円は28日早朝に記録した対円安値手前で
下げ止まりの兆しを見せるものの、今週の安値からの反発はごく僅かな
ものにとどまっている。ドル円、クロス円の上値では戻り待ちの売りが
強く市場では円キャリートレード解消に対する警戒感が根強いようだ。
また、大幅反落で取引を開始したNY証券取引所が、その下落に対応するために取引停止措置を発動。この動揺に加え、乗り遅れた向きの円買い戻しが大きく台頭し、ドル円は一時117.00円まで下落。その後予想を大きく下回るだろうとの噂が出ていたISM指数が52.3(予想 50.0)と好結果に。NY証取が取引を再開した事も相成り、反発している。
※3月1日(木)の経済指標結果
時間 | 指標名 | 予想 | 結果 | 前回 |
09:30 | 民間設備投資-4Q | 3.5% | 1.0% | -6.0% |
14:00 | 自動車販売台数-2月(前年比) | N/A | -8.7% | -10.3% |
17:30 | SVME購買部協会景気指数-2月 | 62.4 | 63.5 | 62.0 |
18:30 | 消費者信用残高-1月 | 9億GBP | 11億GBP | 10億GBP |
18:30 | モーゲージ承認件数-1月 | 11.5万件 | 12.0万件 | 11.3万件→11.4万件 |
19:00 | 消費者物価指数速報-2月(前年比) | 1.9% | 1.8% | 1.9% |
21:30 | チャレンジャー人員削減数-2月(前年比) | N/A | -3.9% | -39.1% |
22:30 | 鉱工業製品価格-1月 | 0.2% | -0.1% | 1.4% |
22:30 | 原料価格指数-1月 | -2.0% | -3.1% | 5.3% |
22:30 | 経常収支-4Q | 62億CAD | 30億CAD | 58億CAD |
22:30 | 個人所得-1月 | 0.3% | 1.0% | 0.5% |
22:30 | 個人支出-1月 | 0.4% | 0.5% | 0.7% |
22:30 | PCEデフレータ-1月(前年比) | 2.3% | 2.0% | 2.3% |
22:30 | PCEコア・デフレータ-1月 | 0.2% | 0.3% | 0.1% |
22:30 | PCEコア・デフレータ-1月(前年比) | 2.3% | 2.3% | 2.2% |
22:30 | 新規失業保険申請件数 | 32.5万件 | 33.8万件 | 33.2万件 |
24:00 | ISM製造業景況指数-2月 | 50.0 | 52.3 | 49.3 |
24:00 | ISM支払い価格-2月 | 54.0 | 59.0 | 53.0 |
24:00 | 建設支出-1月 | -0.5% | -0.8% | -0.4% |